「北海道らしい食文化」の創造を目指して

ワインクラスター北海道では、この2週間ほどで北海道内すべてのワイナリーを訪問しており、
今日は瀬棚港からフェリーに車を積み込んで奥尻島に渡る船上にいます。
ワインづくりは、それぞれの土地の気候風土、造り手の理念や人柄と技術、
ワイナリー設立の背景、それぞれの要素が、ブドウ品種の違いやそのヴィンテージごとの
作柄の違いと相まって、ワインの奥深い魅力にもつながっているのではないでしょうか?
いま、観光とグルメの島として夏には多くの観光客が奥尻島を訪れます。
ワインという新しい産業がこの島で根付き、雇用が生まれていくことは素晴らしいと思いますし、
独特の気候や海の影響についても興味深いものがあります
 ※奥尻島ではいまから20年前、1993年(平成5年)7月12日午後10時17分に北海道南西沖地震が発生し
死者230人(青森の1人含む)、行方不明者29人、負傷者323人。家屋被害は、全壊601棟、半壊408棟、
一部損壊5490棟、焼失192棟、浸水455棟、その他735棟に及ぶ被害に見舞われました。
いま、海の上を渡るフェリーには、北海道のテレビ局ほぼすべての中継車もその日の
報道のために乗船しておりますし、災害のことを風化させてはならないと思います。
ワインクラスター北海道では、北海道南西沖地震と津波からの復興の証であり、
奥尻の気候風土が育んだワインとその背景にあるものを7月12日のワイン会において紹介し
つつしんで味わいたいと思います。