「北海道らしい食文化」の創造を目指して

1か月前の5月7日は例年ならば咲いているはずの桜も咲かず、日中の最高気温も6℃しかないなど春の訪れが遅かった2013ヴィンテージ。
一時は、北海道の農産物全体が2~3週間遅れという状況になりつつも、5月下旬から好天と高い気温が続くようになりました。
その結果、あらゆる植物が勢いよく成長していき、日々の風景もめまぐるしい変化をみせています。

ブドウは萌芽(ほうが)から展葉(てんよう)期に入り、地域や標高によって差はありますが垣根の2番線の少し下くらいまで伸びてきているようです。
この時期は芽欠き作業が行われ、長い日照時間のもとで一つずつ一生懸命に汗を流す一方で、昆虫や微生物も活発な活動を始めることから防除作業も必要です。
今年は一気にこれらの作業が重なるため、本当に忙しく、焦りを感じることもあるかと思います。

そうした「遅い春と早い秋」のあいだでつくられる道産ワインは、極めて自然と密接なかかわりを持っていることを感じました。
ワインツーリズムもスタートしますが、そうした畑や醸造所の大変さも伝えながら、道産ワインの価値と魅力を正しく伝えていきたいと思います。

 

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(余市町 登地区の垣根式ブドウ畑と棚式ブドウ畑の様子)
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